解決例 弁護士がこれまで扱ってきた案件の一部をご紹介いたします。
離婚問題
夫が子供を連れ去ってしまった。今どこにいるのかも分からない。
結果
直ちに裁判所に子供達を妻に返すことを求める申立て(保全処分)を行いました。
裁判所は妻に返すよう命じましたが、夫は裁判所の判断にも従いませんでした。
そのため、子供達を夫から妻へ強制的に引き渡す手続きも申し立ても行い、
その結果、子供達はお母さんと生活できるようになりました。
次に、離婚するまでの生活費(婚姻費用)の請求を行い、経済的にも安心して暮らせるようになりました。
その後、離婚の条件に関する話し合いをとことん行い、
財産分与・慰謝料・養育費・面会交流について、納得できる条件で離婚することができました。
解決のポイント
お子さんが連れ去れた場合、なるべく早く裁判所に申し立てをする必要があります。
申立てをしないと、連れ去れた状況で納得していたと裁判所に思われてしまう危険があるからです。
また、相手方が裁判所の判断に従わないケースも稀にあります。
そのような場合、強制的にお子さんを相手方の元から取り戻す手続きを取ることができます。
お子さんと再び一緒に暮らせるようになったら、次は、生活の安定を目指す必要があります。
そのためには、相手方から離婚するまでの間の生活費(婚姻費用)の請求を行います。
婚姻費用が決まり、相手方から安定して生活費が支払われるようになりましたら、
離婚の条件についての話し合いです。
婚姻費用が決まる前に離婚条件の話し合いをしたがる相手方もいますが、
毎月の生活が不安なため、不利な内容の財産分与などをしてしまうおそれがありますので、
まずは婚姻費用を優先して決めるのが大切です。
そして、お気持ちにも、経済的にも余裕が生まれることで、
離婚の条件についても冷静に判断ができるようになります。
また、婚姻費用は離婚するまで支払われるのが原則ですので、
納得できない条件であれば、無理に離婚に応じる必要もありません。
本件においては、弁護士がお手伝いする手続きが本当に多かったのですが、
お子様を取り戻して、親権も獲得し、財産分与などの条件も納得できる条件であったため、大変喜んで頂きました。
お悩み
妻が浮気をしている。妻のことは信用できず、子供の親権も獲得したい。
浮気相手から慰謝料も請求したい。
結果
夫が親権を獲得することに成功。浮気相手からの慰謝料の獲得にも成功しました。
解決のポイント
不貞行為=親権者として不適格ということにはなりませんので、
本件においては、不貞行為が子供に与える悪影響を具体的に主張するとともに、
夫の生活環境のほうが子育てをするのに適しているといった事情も主張し、親権の獲得に成功しました。
夫も妻も親権を譲らなかったため、最終的には裁判となりましたが、無事勝訴判決を得ることができました。
このほか、面会交流や財産分与についても過大な要求をされましたが、
いずれも当方の主張する条件での決着となりました。
長期間家庭内別居が続いている。
自分には再婚したい人がいて現在も交際をしているが離婚することはできるか。
結果
相手方と交渉を続け、一定の慰謝料の支払いを条件に協議離婚をすることを合意しました。
解決のポイント
家庭内別居の場合、どの程度夫婦仲が悪いのかの判断が難しく、
裁判をして離婚が認められるためには、夫婦仲が完全に冷め切っている事情を明らかにする必要があります(例:あなたのためにご飯は作りません、といったメールが残っている等)。
そして、夫婦仲が完全に壊れた後に再婚を約束して交際をしたとしても、慰謝料は発生しません。
本件においても、上記のような事情があると考えられましたが、裁判となると時間がかかってしまいます。
そこで、依頼者の方とよく相談し、早期解決を優先するということになり、裁判をせずに
一定の慰謝料を支払うことで協議離婚をすることにいたしました。
配偶者が浮気をしているようだ。離婚に向けてどのような準備をすれば良いか。
子供の親権も取りたい。
結果
浮気の証拠としてどのようなものがあるかの確認と、
お互いの財産状況をお聞きして財産分与の目安をお伝えしました。
また、お子様のご飯を作ったり日常の世話をしている側が親権者となりやすい旨をご説明しました。
解決のポイント
すぐに離婚に向けて行動を起こす考えは無いものの、もし離婚するとなったらどのような流れになるのか、
どのようなことを準備しておくのが良いかなど不安な点は多いと思います。
そのような点を知っておくだけでもお気持ちにゆとりが生まれます。
本件の相談者の方も状況が把握でき安心して帰られました。
配偶者双方に浮気があり、お互いに相手方の浮気が離婚の原因であると主張している。
また、夫婦名義で所有し賃貸している不動産をどう分けるのが良いか。
結果
浮気の点についてはお互いに慰謝料を請求しないという点で合意し、不動産についてはその後も共有し、
諸費用を控除した利益の2分の1をそれぞれが取得するという内容で合意しました。
解決のポイント
夫婦の双方に浮気がある場合、
離婚自体に争いがあることは少ないですが、慰謝料などで揉めることがあります。
また、財産分与の方法については、双方の合意があれば柔軟に決めることができますので、
是非一度ご相談下さい。
長期間別居を続けているが、離婚に合意してもらえない。どうしたら良いか。
結果
調停を申し立てましたが、相手方は調停にも出席しなかったため、調停は1回で終わりにし、すぐに裁判を始めました。裁判になって相手方はようやく出席しました。和解せず判決でも離婚が勝ち取れる事案でしたが、依頼者のご希望もあり、相手方の希望も少し受け入れる形で和解により早期離婚となりました。
解決のポイント
相手方が離婚調停も無視するとなると、離婚するためには裁判をする必要があります。
多くの離婚裁判の経験がありますので、相手方から離婚を拒否されて困っている方も一度是非ご相談下さい。
一度裁判所で離婚請求を棄却されたがどうしても離婚したい。再び裁判したら勝てるのか。
結果
前の裁判よりも後の事情を主張し、離婚を認める判決の獲得に成功。
解決のポイント
一度離婚裁判にまで至った夫婦が修復の方向へ進むということは少なく、
再び裁判をすることで離婚が認められる可能性は出てきます。
ただし、2回目の裁判で主張するポイントは1回目とは異なりますので、その点には注意が必要です。
配偶者が同性と性的行為をしている。早急に離婚したい。できれば慰謝料も払ってほしい。
結果
配偶者からではなく相手方から慰謝料の獲得に成功しました。
離婚についてもご本人の納得される条件にて解決することができました。
解決のポイント
同性との性的行為も離婚事由となりますし、慰謝料の発生も認められます。
夫婦で一緒に会社を立ち上げたが、次第に夫婦仲が悪くなり、離婚したい。
相手の持っている会社の株式を取得したいがどうしたら良いか。
結果
財産分与において株式に関する話し合いも行い、相手方の保有する全ての株式を依頼人に譲渡する内容での合意に成功(その後の株式の名義書換の手続についてもサポートいたしました)。
解決のポイント
財産分与においては、預金・不動産・自動車といった一般的なもののほか、
負債の扱い、個人事業を行っていた場合の財産の扱いといった難しい問題も多く含みますので、
是非一度ご相談下さい。
婚姻期間中に負担した多額の生活費を返してほしい。
結果
財産分与の計算において、数百万円を支払ってもらうことで解決。
解決のポイント
なかなか婚姻期間中に支出した生活費の返還を求めるのは難しいですが、
相手方が早期離婚を希望していたこともあり、相当額の支払いを受けることができました。